現代では、核家族や独身、単身、子のいない夫婦など自由な家族構成から、葬儀の上げ方も自由化されています。しかし、地方ではまだまだ昔からの風習、ならわしに習ってあげることも少なくありません。今回は、富山県の特徴を考察します。
まず、葬儀では、今でも、ほとんどの葬式で四華花を祭壇に飾ります。四華花は、しかばなと読み、長い白紙を木の棒に巻きつけ、紙に切り込みを入れたものを表します。また、一部の地域に残るならわしですが、喪主または遺族が白装束を着るということがあります。
通常、喪服は黒色のため違和感がありますが、長い歴史から見ると日本は昔、喪服は白色でした。現代でもそのならわしを残す地域は富山県の一部になりましたが、受け継がれてきたことがわかります。富山県は、自然に囲まれ集落も多くまわりの文化が浸透されなかったと言われています。
ただ、そのおかげで、今も昔からの文化を大切にしている部分もあり興味深いと言えます。
葬儀には地域差があります。富山県にも全国的にはあまり知られていないような風習があります。それが四華花を飾るということです。沙羅双樹の花にちなんだものであり、祭壇に飾られます。他の地域にはあまり祭壇に飾られることがないので、参列をした際に驚くこともあるかもしれません。
また今ではあまり行われなくなってきていますが、棺に白い布を結びつけるという風習があります。この布の端を遺族が持って引っ張るという儀式がありました。しかしこれは今では行う地域が県内でも限られてきています。
県内の一部の地域では喪主が白装束で火葬場に向かうという風習もあります。この風習は富山独特のものであり、参列をする人はかなり驚くでしょう。かなりインパクトが強い風習だということが出来るでしょう。キチンと意味があるので、その意味を確認しておくのもよいでしょう。