葬儀は故人との本当の最期のお別れの儀式で、いつの時代も厳粛な緊張感のある儀式となります。しかしその葬儀に対する考え方とスタイルは常に少しずつ微妙ではありますが、変化が生じてきていることを知らなければなりません。
考え方に関しては10年前ではほとんどタブー視さえされてきた終活たる言葉が流行りはじめてきています。その活動では本人が元気に生きている前から自分のお葬式とその後の相続などをいかにするべきかを、お葬式業者のセミナーなどに出席して考えてみたりなどが進みつつあります。
一方のお葬式のスタイルはそれ以上に変化が生じてきています。これも家族葬という言葉はすっかり定着して、これまで主流だった一般葬を追い上げるかのような勢いを増してきています。いずれにしてもお葬式で気を付けるべきことは、他人のお葬式の考え方はそこの家の喪主とその家族、場合によっては故人本人が決めるべきことであるということです。
これは全日本葬祭業協同組合連合会のウェブサイトの「葬祭サービスガイドライン（消費者に向けて）わたしたちの誓い 葬祭サービスをご利用になる皆様へ｜3. 消費者としての権利」からもわかるように、ご本人でも家族でも結局利用する側の意思が尊重されるべき問題です。それはすなわち、他の近親者や外部の友人知人や近所の人たちはその考えを受け入れることが要求されることの裏返しであり、同意できない場合はお葬式自体の参加が拒否される場合もあり得ることを覚悟しなければなりません。
これからお葬式をしっかりと実践してもらうために、実力のある間違いのない葬儀業者に声をかけるようにしておきましょう。どこの業者に声をかけるのが最も妥当なのかということを、とりあえずを見極められるようにしておきたいところです。
インターネットを活用すると、数え切れない位に多くの情報を見つけることができますが、インターネット以外でも情報を入手できるので活用してみましょう。例えば、冠婚葬祭関係の情報雑誌にも目を向けるようにしておきたいところです。
自分の身の回りで冠婚葬祭業者にお願いしたことがあると言う人を見つけ出して、その類の人たちから話を聞かせてもらうという手段もあるでしょう。自分にとって最も都合の良いやり方で構わないので、とにかく優秀な葬儀業者の情報をチェックするようにしておきたいところです。
適当な業者を選ばないようにしましょう。
老後の暮らしで、今の暮らしだけではなく、葬儀のことなど、先のこともしっかりと考えて、必要なことをまとめておくことも大切です。葬儀でこだわりたいことがある場合、家族にきちんと伝えておくことも重要です。葬儀会社に相談をすることで、こだわりたいこともしっかりと取りいれてもらうことができるようになります。
使う物にこだわったり、音楽にこだわるなど、希望をしっかりと伝えておくことで、納得できる形で進めることができます。家族にも、こだわってほしいことをきちんと伝えておくことも重要です。終活で、情報を集めて、こだわりたいことを決める方もいます。
家族に自分の口から伝えることも大事ですし、ノートにきちんと希望を書いておくなど、考えをまとめておくことも大切です。こだわりたいことがあり、お金がある程度かかる場合、きちんとお金を用意しておくことで、家族が希望に合った形に進めやすくなります。